NHK問題を考える奈良の会

第14回口頭弁論が8月5日に行われました。

・原告側は意見陳述で主に次の主張をしました。
① 被告NHKのニュース報道番組における放送法第4条及び国内番基準に違反する報道は、より悪化しており、その是正が困難な状況が続いている。
国民の知る権利ないし投票の自由を侵害する恐れのあるニュースが放送され、他の手段でそれを是正することが困難な状況が継続している場合には確認の利益が求められる。
② 国政選挙に関する被告NHKの報道番組について指摘されてきた問題点(放送を語る会のモニター報告書による)は放送法違反であり、改善がみられない。2016年参議院選挙をめぐるテレビ放送について、BPOは次のことを指摘している。「視聴者・有権者の政治選択にとって重要な点を漏らすことなく取り上げること。内政政策、外交政策、憲法改定に対する方針などの重要な争点を明確にし、候補者や政党にとって不都合な争点をあいまいにしてはならない。」
③ 7月21日に行われた参院選の投票率は48.5%と戦後2番目に低くかった。この低投票率の責任はマスコミ、とりわけNHKにある。国政選挙の回を追うごとに選挙に関する報道の時間が短くなってきている。このことは国民の知る権利を侵害している。
④ 裁判所は人証取り調べを含む十分な審理を尽くし、原告らの請求の適否について、正面から判断されるよう求める。そのために、合議体による審理に移行することを要請する。
・被告NHKから反論・主張はありませんでした。
・15回口頭弁論は、11月7日(木)13時30分~奈良地裁101号大法廷で行われます。
それに先立ち、裁判進行協議が10月30日(水)16時~奈良地裁で行われます。

添付資料

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