シンポジウム“NHKに公共放送の役割を果たさせるために”が2021年9月4日に行われました。
掲題のシンポジウム(サブタイトル “奈良NHK裁判の意義”)がオンラインzoomでおこなわれました。Zoom 参加者約70名、会場視聴者約20名
パネリストは、長井 暁(元NHKチーフプロデユサー)、砂川浩慶(メデイア総合研究所所長/立教大学教授)、佐藤真理(弁護士/奈良NHK裁判弁護団長)、稲葉一将(名古屋大学大学院教授)、醍醐 聰(東京大学名誉教授)の五氏。
長井氏はNHKが政権寄りの放送を続けている背景、砂川氏はNHKが公共放送として果たすべき役割、佐藤氏は奈良NHK裁判の経緯、稲葉氏と醍醐氏は奈良地裁一審判決の問題点と控訴審での争点・控訴人の主張すべき点などについて報告しました。
上記報告に関して、パネリスト相互間で質疑応答・意見交換を行いました。また、zoom 参加者との質疑応答も行われました。
最後に、各パネリストから纏めの発言が行われました。長井氏は「番組編集の自由」は市民団体や視聴者に対して振りかざすものではない、砂川氏は「NHKはけしからん」と、「NHK頑張れ」を同時並行でやっていくことが重要である、佐藤氏は全国各地でNHK訴訟を起こすことの訴え、稲葉氏は、奈良NHK裁判はこれからのインターネットの時代に、NHK民営化の方向と受信料財源の公共放送の意義の再確認の分岐点で出てきていること、醍醐氏は視聴者・視聴者運動・裁判において自分たちの力を磨く必要があることを訴えました。
なお、このシンポジウムは、メデイア総合研究所、NHKを監視激励する視聴者コミュニテイ、および下記五つの視聴者団体の後援で行われました。
・NHKとメデイアを考える会(兵庫)・NHK問題大阪連絡会
・NHK・メデイアを考える京都の会 ・NHKとメデイア問題を考える滋賀連絡会
・NHKとメデイアを考える東海の会
添付資料
20210904_奈良NHK裁判シンポジウム・レジメ(長井)
20210904_9月4日シンポジウムレジュメ-稲葉-配布用
20210904_(プレゼン用醍醐改訂)9.4 奈良訴訟シンポ